【盗品市場潜入最終章】最終決戦

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【あらすじ】

セブ島の格安市場として知られるコロンの端で、スマホの盗品市場と思われる場所を知り、友人と突入。

そこで格安でスマホをゲットしようともくろんだものの、1度目の潜入で買ったGALAXY S5は偽物、3度目の潜入で買ったGALAXY NOTE Ⅱはジャンク品で、闇の売人に完全敗北を喫してしまう。

セブ島滞在も残りわずかとなり、絶体絶命となったこの状況で、これらのデバイス+1500ペソとWINDOWS PHONEをトレードすることで逆転勝利を目指す。

かなり状態の良いWINDOWS PHONE(推定3万円)を所有する闇の売人に連絡を取り、いよいよ最後の決戦へと向かった。。

 

最終決戦

セブ島滞在最終日前日。

次の日の昼の便でクアラルンプールへと飛ぶため、実質今日が取引できる最後の日だ。

 

闇の売人に「今から向かう」と連絡を入れ、僕はタクシーへと乗り込んだ。

 

今回の取引で肝となるのは、ジャンク品のGALAXY NOTEをジャンク品と見抜かせないことだ。

故障部位であるタッチパネル(スクリーン)は少しでも加圧すると途端に反応しなくなるため、如何にそういった状況を避けるかが勝負を分ける。

 

カバンに入れるとスクリーンが圧迫される恐れがあったため、GALAXY NOTEを手のひらの上に慎重に乗せた状態で、取引現場へと向かった。

 

タクシーを降りると、売人はWINDOWS PHONEを持って近づいてきた。

 

 

【取引開始。】

 

「久しぶりだな。じゃあ、例のデバイスを2つ、見せてもらおうか」

 

開口一番、売人がいった。

 

まずは偽物のGALAXY S5を渡す。

闇の売人はそれを要領よく操作し、その質を確かめていった。

 

「これは、、偽物だな。いちおう使えるみたいだけど、せいぜい1500ペソ程度の価値しかない。」

 

うう、くそう。2500ペソで買ったってのに。

 

まぁ、1500ペソでもまだマシか。。日本持ち帰ったらただの鉄の塊になるわけだし。。

 

肝心なのは、次に渡すデバイスだ。

 

偽物のGALAXY S5の値踏みは早々に終わり、次にGALAXY NOTEを渡すよう売人が要求してきた。

 

 

ここだ。

 

 

僕は、できる限りスクリーンを加圧しないよう慎重に扱いながら、そしてそれを悟られないように細心の注意を払いながら、GALAXY NOTEを売人に渡した。

 

売人は舐めるようにそのデバイスを見回し、操作し始めた。

 

スクリーンは、正常に反応した。

レスポンスもよし。カメラの画質も良好であると見て取った様子の売人。

 

 

「うん。これは本物のようだね」

 

 

よし。よし。

 

うまくいったぞ、取引成立だ。。。

 

と思った矢先だった。

 

 

 

「ところで、君はこれを以前あの市場で買っていたよね。なんでこのWINDOWS PHONEとトレードしたいんだ?」

 

 

 

・・・うおお。

 

 

まじか。

 

 

この売人、あの取引をみてやがったのか。

 

長時間にわたって値引きをしていたせいで、目立ってしまったのがいけなかった。

 

くそ。こんなことなら、もっと早く手をうっとくんだった。

 

かなり苦しい質問をされ動揺したが、故障を悟られぬよう、すかさず切り返した。

 

 

「このデバイスを日本で売ろうと考えていたが、これは日本では人気のない機種なんだ。だから、そのWINDOWS PHONEと交換したい」

 

 

とっさに考えた言い訳としてはそう悪くないように思えたが、売人の疑心を解くにはいたらなかった。

 

売人はいっそう真剣な表情をし、GALAXY NOTEを操作し続けた。

 

そして、僕が一番恐れていたことが起こった。

 

 

【スクリーンが。。。】

 

売人がかなり手荒くスクリーンに触れていたことにより、それまで順調に反応していたスクリーンの反応が、いよいよ怪しくなってきた。

 

時折反応しなくなるスクリーンによりいっそう疑心を深めた売人は、首を傾げながら僕にいった。

 

 

「おい。これ、スクリーンが反応しなくなったぞ。このデバイス、故障してるじゃないか」

 

ついに、悟られた。

 

なんとかごまかせないか必死に頭を回転させたが、どんどん反応しなくなっていくGALAXYのスクリーンを前になす術はなく、とうとう僕は観念した。

 

 

「実はこのデバイス、時々スクリーンの反応が悪くなるんだ。。。」

 

 

 

「それじゃあ、この2つのデバイスと1500ペソでは足りないな。2500ペソ払わなければ、このWINDOWS PHONEは渡せない。」

 

 

万事休す。

 

 

【苦し紛れの取引成立】

 

2500ペソ。日本円にして、7000円。これまでの負け分も考えると、ここにきての1000ペソ増しはかなり痛い。

 

痛いが、それでもこの使えないデバイス2つの価値を0円とするならば、ここでWINDOWS PHONEと取引する他に選択肢はない。

少々ごねてみたが売人の要求額は変わらず、しかたなく、僕は2500ペソを差し出した。

 

 

理想的な取引には至らなかったが、なんとか取引は成立した。

 

 

ともあれ、ようやく、本物の使えるデバイスを手に入れた。。。

 

 

【最後に待っていた、落とし穴】

 

 

これで、これまでに支払った総額は9700ペソ。日本円にして、約27000円。

後にWINDOWS PHONEのヤフーオークションでの取引額を調べると、およそ25000〜30000円で取引されていることが判明した。

僕が手にしたのはデバイス本体のみで、付属品や保証が一切つかない。とはいえ、このデバイスは今年発売されたモデルであり、価値が高い。

 

これまでの使えないデバイスを持て余していたことを考えれば、状況はかなり好転した。

 

 

 

かに思えた。

 

 

しかし、

 

最後にひとつだけ、落とし穴があった。

 

それは

 

 

S I M ロ ッ ク

 

 

SIMロックとは、ある特定のキャリア以外のSIMを受け付けない仕組みのこと。

日本では、iPhoneなどはSIMロックがかかった状態で販売されており、例えばAUで購入したiPhoneはソフトバンクSIMで使用することができないようになっている。

これは世界的に見れば稀なケースで、多くの国ではSIM FREEという、どのキャリアでも使用することのできるデバイスが出回っている。

ここセブ島でもSIM FREEである場合がほとんどであり、逆にSIMロックという言葉を知らない人さえいるほどだ。

そのため、このWINDOWE PHONEは当然SIMフリーだろうとタカをくくっていたのだが、

なんと、このデバイスにはSIMロックがかかっていた。

調べた所、

フィリピンのGlobeというキャリアのSIMしか受け付けないようにされている。

これでは携帯電話として使うことはできない。

 

なんてこったい。。

 

早い話が、iPhoneだと思って買ったものが、iPod Touchだったようなものだ。

これからの世界旅行でSIMさして使おうと思っていたのに。。

 

 

さすがに参った。

 

 

【敗北の軌跡】

これまで買ったデバイスでの敗因をまとめると。

 

 

一つ目。本物と偽物の見極め不足。

 

二つ目。故障の有無の確認不足。

 

三つ目。SIMロックがかかっているかの確認不足。

 

 

まさか、これほどまでに多様な罠が張り巡らされているとは想像しなかった。

なんて深いんだ。セブの闇。

 

僕は、セブ島の盗品市場で、負けるべくして負けた。

 

売人は決してシロウトではない。プロなのだ。

 

そこに、丸腰で挑んだ僕が勝てるはずもなかった。

 

宮本武蔵に百姓が戦いを挑むようなものだった。

 

悔しいが、完敗である。

 

 

とはいえ、この三度にわたる敗北により、宮本武蔵とまでは言わないまでも、吉岡伝七郎くらいには、僕のデバイスを見極める能力は高まった。

今ならば、同じような市場で質のいいデバイスを、格安で手にすることができるだろう。

 

しかし、デバイスを見極める技術を体得する過程で常に痛感したことは、

最近の円安の影響により、海外でデバイスを買い日本で高く売る、というのはすこぶる難しくなっているということだった。

世の中、そんなに甘くはできていないらしい。

 

【結論】

 

盗品市場でデバイスを買うのは、やめておいたほうがいい。

 

 

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