
こんにちは、ななです。
高山病になりながらも、なんとかアンナプルナベースキャンプに登頂を果たした僕とお姉さん。
6日目からはきた道を戻るだけでいいので、正直もうトレッキング終わったなーくらいに思っていました。
けど、
実際には5日目と6日目の間、つまり5日目の夜が、本当の山場だったのです・・
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それでは、本題・・・
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寒過ぎる室内

アンナプルナペースキャンプは、ベースキャンプのくせに標高が4130mのところにあります。(ちなみに、エベレストベースキャンプは標高5000m越)
標高が3000mを越えただけで辺り一面雪景色だったのに、
そこからさらに1000m上に上がると、どうなるでしょうか。
そう。
もっと寒くなるんです。
温度計を持っていかなかったのが悔やまれますが、たぶん氷点下10℃以下だったんじゃないかと思います。
しかも宿には当然のごとく暖房設備なんて皆無で(というか電気止まっててそういうレベルでもなかったんですけど)、
さらにさらに、宿は隙間だらけなんです。
もうね。外で寝るのとそう変わらなかったです。はっきり言って。
枕元に置いておいたペットボトルの中身が、音を立てて凍っていってましたからね。
ぱり・・・ぱり・・・
つって。
極寒の夜3時
そんな極限状態の中 足先の感覚なくしながらなんとか眠りについたんですけど、
こともあろうに、
夜中の3時頃、起きちゃったんですよね。
ある理由があって。
高山病の利尿作用
前のブログで高山病になったーつって薬飲んだことを書きましたが、
高山病の薬って利尿作用があるんです。
そうなんです。
おしっこにいきたくなっちゃったんです。
ほんで、今は宿の中、というか外みたいなものなんですけど、そこで寝てて、
トイレはそこからいったん本物の外に出て、50mくらい歩いたところにあるんです。
50mって。ねえ。
ボルトが走っても5秒かかる距離ですよ。
それはつまり、僕が歩いたら1分弱かかるところにあるということであって、
ほんでもって、今は夜明け前。
言わずもがな、1日のうちで最も気温の低い時間帯です。
これだけ条件が重なると、ただトイレにいくという普段なら雑作のないことが、
地獄と化します。
葛藤する想い
そんな中、僕の頭の中では
トイレいきたいトイレいきたいトイレいきたいトイレいきたいトイレいきたいトイレいきたい
という想いと、
さむいさむいさむいさむいさむいさむいさむいさむいさむいさむいさむいさむいさむいさむい
という想いが、激しく火花を散らしながら熱いバトルを繰り広げます。
せっかくなのでドラゴンボールで例えると、
トイレいきたい
という想いが孫悟空で、
さむい
という想いが最終携帯のフリーザみたいな感じです。
ほんとね、どっちも譲らない。
ずーっとばちばちばちばちやってる。かと思えば、お互いにらみ合ったまま、30分終わったりする。
いや、戦えよ。っていう。アニメあるある。
とはいっても、さすが最終携帯のフリーザ様は強いわけです。
悟空をバチバチ叩くわけです。デス・ビームで蜂の巣にするわけです。
お!
さすがフリーザ様、この調子ならトイレいかずにすみそうだぞ!
その調子、その調子!
そんなかんじで僕は本来悪役であるフリーザ様を応援し切っていたんですけど、
しかし、
僕は一つだけ、肝心なことを忘れていました。
サイヤ人の血
そう。
孫悟空は、死線をくぐるたびに強くなるんです。
一度は有意に立っていたフリーザ様(さむい という気持ち)でしたが、
いつの間にか仙豆(というか高山病の薬の利尿作用)で蘇ってしまった孫悟空(トイレいきたい という気持ち)を前に、なす術はありませんでした。
つまるところ、結局トイレいったわけです。寒空の中。50m歩いて。まつげ凍らせながら。
流せない、水
そんでなんとか用を足し終えて、さむさに打ち震えながら、水を流そうとしたんですよ。
ちなみに山小屋のトイレって日本の便所みたいに流せないから、
便器の脇に置いてあるバケツから水をすくって、バシャーッとするんです。
まぁ僕くらいになるとそんなことは当たり前に知ってるので、
停電の暗がりにもビビらずなんとなくでバケツの位置を難なく探り当てたわけです。
そんで、水汲み用の桶を手に取ってバケツの中に突っ込んだら、
かつんっ
ていうんです。
完全に、固形物の感触です。
あれー?
つってよく見たら、
バケツの中の水、全部凍ってるんです。涙
いや、まじか。
水、流せないじゃん。
そんなことを一人で突っ込んでたんですけど、
さらによく見てみると、その氷、欠けてるんです。
まさかと思って便器の方もう一回みたら、
やっぱりありました。
便器の中に、でっかい氷がひとつ。
たぶん、僕より先に来た人が、一生懸命氷割って流したんでしょうね。水の変わりに。
・・・いや、いや。
無理矢理か。
そんな、アンナプルナベースキャンプの夜(極限編)でした。
おわり。
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