
フィリピンでは英語を公用語と定めているため、セブ島で暮らすフィリピン人の多くは英語を日常会話レベルで話すことができる。
しかし彼ら本来のマザータングはビサヤ語であり、フィリピン人同士の会話は通常ビサヤ語で行われる。
セブ島に来たばかりの頃は「フィリピン人同士の会話も英語なら、リスニングの練習になるのになぁ」と思っていたが、最近、非英語圏で英語を学ぶことの面白さを感じるようになってきた。
[adsense]photo by Judit Klein(CC-BY SA)
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もくじ
セブ島での英語学習が面白い点その1: 3カ国語の比較が可能
スターフォーズで、グンガン族のジャージャービンクスが理解不能な言語を操るシーンがあるが、僕からみたフィリピン人はちょうどあんな感じだ。たぶん、僕ら日本人が日本語で話している姿もフィリピン人からみれば、ちょっとした異星人のようにみえているのだろう。
もし英語圏に留学していれば「英語」と「日本語」という対比しかできないが、非英語圏では、「英語」「日本語」に加えて、もう一言語(セブ島ではビサヤ語)合わせて比べることができる。
うまく説明できないのが残念だけど、この「世界には英語と日本語以外にも言語があるのか」感が、今の僕には、すごく興味深い。
セブ島での英語学習が面白い点その2: 日本人と同じような「非英語圏の人」がつかう英語を知れる。
また、非英語圏の人が話す英語に触れられていることも、同じ「非英語圏の人間」である自分にとって参考になる所が多い。
英語講師を務めるようなフィリピン人の英語はさすがに流暢だが、一方で街角や旅先で話しかけてくるフィリピン人が話す英語は、訛りが強く、文法にもたくさんの間違いがある。
しかしそれでも、相手が僕に伝えんとしていることのたいていを理解することができるのだ。
同じように、僕がつかう 日本人訛りで文法間違いまくりな英語でも、きちんと相手に伝えたいことが伝わることが、セブ島にきて分かった。
これらのことを踏まえると、極論をいってしまえば、英語でのコミュニケーションにおいて正確な文法や発音を徹底することは、伝えたいことを伝えるためにはそれほど重要ではないらしい。
片言英語の是非
セブ島で働く日本人の中には、僕とそう変わらない英語しか話せない人がたくさんいる。
セブ島に来た当初は、つぎはぎだらけの英語をつかっている人がなんだかみっともなくみえて、「こんな変な英語使いたくないなぁ」と 内心思っていた。
しかしセブ島でのさまざまな経験を通して、そもそも英語は「伝えたいことを伝える」ためのツールに過ぎないのだということを理解できた。実際、でたらめ英語をフル活用してフィリピン人とコミュニケーションをとり、事業を円滑に進めている日本人がセブ島にはいる。
さらに。
英語圏の人の流暢過ぎる英語は、非英語圏に暮らすフィリピン人にはかえって理解しにくいそうだ。
こうなると、「英語力」という定義すら危うくなってくる。
そもそもの英語って・・
昨今において、世界共通語が英語であることに疑いの余地はない。だが、世界には6000以上の言語が存在し、英語がマザータングである人の数は世界総人口のたった5%未満である。
つまり、今後僕が英語をつかってコミュニケーションをとる相手は、非英語圏の人たちである可能性が非常に高いわけだ。
そして、そういった非英語圏の人たちとのコミュニケーションに必要な英語力というのは、きっと「英語圏の人が話すような流暢な英語を使いこなすこと」ではないのだろうと思う。
まとめ
日本にいた頃は、「英語ができる」というのはつまり「ニュースキャスターのように英語をペラペラ話せること」だと思い込んでいた。
しかし、日本という「非英語圏に暮らしてきた僕」にとって、英語とは「異国の地に住む人とコミュニケーションのためのツール」にすぎないのだと、セブ島に来てからは考えを改めるようになった。
僕は英語圏に長期間滞在したことがないので、「英語圏留学」と「非英語圏留学」を比較するにはどうしても限界があるけれど、ことセブ島留学(インターン)に関しては、面白いこと尽くめだと日々感じている。
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