
その日もいつものごとく、コロンのナイトマーケットを散策していた。
出店を冷やかしながら歩き、少し人通りが少なくなったところで、電化製品修理屋を発見。
何でも直せます!と謳っているわりに、みためはぼろぼろで、とても繊細な電子機器を修理できるとは思えない。
が、その時の僕の感度は完全にフィリピンに侵されてしまっていた。
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iPhoneを修理
1年以上前から、僕のiPhoneは上部の電源ボタンが動作しなくなっている。
それを格安で直してもらえるのではないかと、安易に考えてしまったのだ。
これ、iPhoneなんだけど直せる?
と聞くと、
直せるぜ!
と即答する歯抜けフィリピン人。(こんな根拠のない自信は一発で見抜くベキだった)
じゃあ、といってiPhoneを渡すと、歯抜けメカニックはすぐさま作業に取りかかった。
勢いよくiPhoneを分解していく歯抜けメカニック。
といってもかなりもたつきながら、マイナスドライバーとカッターナイフ(←?)を駆使してなんとか部品をひとつひとつ外していく。
拙い手先によって傷つき犯されていく俺のiPhone。
すでに心の中は後悔でいっぱいだった。
数十個のネジを外し、とうとう俺のiPhoneは見る影も無いほどバラバラになった。
こいつに、これを元に戻すだけの技術があるのか・・・?
甚だ疑問だった。
分解した部品を、首を傾げながらあれこれいじくり回すメカニック。
とりあえず、首かしげるのをやめてほしい。超不安になる。
故障を直すどころか、起動さえできなくなっちゃうんじゃないか・・。
最悪のシチュエーションが頭をよぎった。
iPhone組み立て
iPhoneの修理(破壊)を始めてから3時間ほど経過しただろうか。
諦めかけたころに、ようやく歯抜けメカニックはiPhoneの組み立てを始めた。
ここでも分解のとき同様、かなりもたついていた。
ドライバーの質がすこぶる悪いらしく、まわしてもいっこうにネジが入っていかない。あとで確認してみたら、ネジは一つ残らず完全につぶされていた。
なんとかかんとか組み立て直し(さらに1時間ほどかかった)、iPhoneの起動を試みたところ、
iPhoneが起動画面でフリーズした。
ま じ か
こいつマジでやりやがった。
いよいよやばい。スイッチ直すつもりが、本体まるまるぶっ壊れることになってしまう。
起動しないiPhoneに首を傾げながら
“come on… come on…!!”
とつぶやくメカニック。
だめだこれ。
iPhone、まじで終わりだ。
iPhone再度分解
メカニックはもう一度分解し直し、一から組み立て直した。
既にバカになっているネジが、さらにバカになっていく。勘弁してくれ・・・
さらに1時間ほど葛藤したところで、
なんとか、なんとかiPhoneが起動するようになった。
よ・・・よかった。最悪の事態は免れた。
さらに、もともと壊れていた上部の動作しないスイッチも、どうやら反応するようになったらしい(スイッチに触れてない時でも時々反応するけど)
概ねiPhoneを元の形にまで復元し、動作しすぎるスイッチを押しながら
ほら、直っただろ
とドヤ顔で俺に見せつける歯抜けメカニック。
確かに反応するようになったけど、直したスイッチは押してないときでも反応したりするし、iPhoneはキズだらけになったし、というか、まだネジ10個ほど残っている。これ、もともとiPhoneの中にあったやつでしょ?
俺のiPhone、パーツ足りてないのに動いてる。
修理のまとめ
なんとかiPhoneは動作するようになった。上部のスイッチも、100歩譲って動作するようになった。
けど、上記したけどiPhoneはキズだらけになったし、必要なはずのパーツを取り除かれてしまったし、直したスイッチも挙動が不審。
あと、後に気付いたんだけど、ライトつかなくなってた。
修理をお願いしたはずが、壊されてた。
不幸中の幸いというか、iPhoneはいまのところ動作してくれていることが救い。パーツ足りてないはずなのに、かなり頑張ってくれている。
けれども、身も心もキズだらけにされたiPhoneをみて、もう二度とコロンで修理なんかしないと、強く心に誓った。
ちなみに、修理費は1300ペソ(3500円)。セブ島の修理費としては確実にぼったくられてる金額だし、こんなことなら1万や2万払ったとしても、きちんとしたところで直してもらった方がよかった。
結論
コロンでiPhoneは修理しない方がいい。
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