セブ島滞在最終日〜最後に待っていた悲劇〜

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ただいまネパールのカトマンズに沈没しております。

こんにちは、ななです。

本名は違うのですが、大学時代に友人、先輩から「なな」と呼ばれていたので、ここではそのあだ名で通していきたいと思います。

それでは、早速今日の内容へ。。

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セブ島滞在最終日。

 

半年間におよぶセブ島滞在の締めとして盗品市場に挑んだものの大敗に終わった。

僕との別れを惜しみ、涙ぐむフィリピン人スタッフ達を横目に(実際は少し寂しげだっただけ)、

僕の心は「如何にしてクオリティの高いスマホを安値で手にするか」でいっぱいで、なんだかあまり悲しむ間もなく、気付いたらセブ島を発つ1日前になっていた。

 

僕は12月16日15時、クアラルンプール行きのチケットを買っていたのだが、

飛ぶ一週間前くらいに、職場のボスからこういわれた。

 

「15日の夜勤務(夕方6時〜深夜0時まで)と16日の朝勤務(午前3時〜午前8時まで)、よろしくね。」

 

。。

 

まじで?

 

 

ここにきての鬼シフト。

 

普通、前日は休みにして「セブ島を発つための準備をゆっくりしてね」というのが普通じゃないか?

 

それが、前日の深夜シフトだけならまだしも、加えて当日の早朝シフトだと?

 

 

完全に、狂気の沙汰である。

 

 

悪意しかないこの鬼シフトを言い渡されたときは、さすがに「あ、おれ嫌われてるな」と思った。

 

 

それでも、

 

笑顔で

 

「分かりましたー!任せてくださいよ!」

 

と言った当時の自分には、120点あげたい。

 

 

 

しかしながら、

 

この鬼シフトによる集中力低下が、後の悲劇を生むことになるとは、この時には誰も想像しなかった。

 

 

夜勤務からの徹夜からの朝勤務

 

いつもは、夜勤務のあとに朝勤務がある場合、2時間くらいの仮眠をとってから朝勤務にあたるようにしていた。

 

しかし、この日は僕がセブ島にいる最後の日。

 

当然、夜勤務終了と同時にフィリピン人スタッフから、こういわれるわけである。

 

「いまから、みんなでお別れ会しましょう」

 

時刻は0時をまわったところ。

 

「いや、僕、明日朝勤務があるから。。」

 

とも言えず、ひとまず一緒に御飯処へ行くことになった。

僕とフィリピン人スタッフ8人で、近場の格安日本食(?)レストランへ。

 

 

ちなみに、8人のフィリピン人と1人の日本人が集まるとどうなるか。

 

その場の会話は、全部ビサヤ語になるのである。

 

 

*?*+P`&%$&%`POL+O??`OP`P+*POPL*+L  ←ビサヤ語

 

 

ほんとう、何言ってるか全然わからない。

時々俺の名前がでたりするけど、何言われてんのかわからない。

もしめっちゃくちゃに悪口言われたとしても、気付かないと思う。

 

そんなこんなで、場には意味不明な言語が飛び交い、時々爆笑の渦に巻き込まれながら(フィリピン人はとにかくいつも爆笑してる)、その笑いどころが全く分からず、ひとまずニコニコして会話に入ってる雰囲気だけ醸し出し、時間が過ぎるのを待った。

 

 

あーーーつれーーー

 

 

と思いつつ、気付けば深夜3時。

仕事の時間である。

 

 

「あ。じゃあ、おれ、いくわ」

 

 

さりげなくその場に伝え、僕はオフィスへと向かった。

 

クリスマス前で治安が悪くなっている時に夜道を歩くのは少々怖かったが、きょろきょろして安全確認をとりながら慎重に歩いた。

 

そして、そのまま朝8時まで仕事。

 

朝勤務終了、さあ、寝るぞー!・・・

 

白目になりながら、なんとか最後の仕事をやり遂げた。

 

本当ならこのまま家に直行して数時間の仮眠をとりたかったのだが、

実はこの日、朝9時から、海外旅行のための保険契約の面会があった。

 

鬼シフトからの、鬼スケジュール。

 

つらいの一言に尽きる。

 

白目を通り越して黒目になりながらオフィスで待っていると、しゅっとした面持ちの青年がタクシーで颯爽と現れた。

 

「乗って下さい。僕らのオフィスまでいきましょう。」

 

言われるがままタクシーに乗り込み、保険会社のオフィスへ。

 

この男の英語は容赦ない。ネイティブばりの速度で畳み掛ける。

時々、

「〜〜〜,right?  hahahahahahaha」

とか言われるけど、ちょっと何言って笑ってるのかわかんない。

とりあえず、愛想笑いだけ全力でやっといた。

 

そうこうしているうちに、タクシーは保険会社に到着した。

 

 

海外での保険の契約。。いったい何時間かかるんだろうかと危惧していたが、拍子抜けするほど簡単に手続きは終わった。

ものの10分。

 

 

終わると、そのままタクシーを呼び止め、僕をオフィスへと送ってくれた。その青年も一緒に乗って。

そして、タクシー代は青年がさわやかに払ってくれた。

「僕の大事なお客さまだからね」とかいって。

 

 

まじかーこんなフィリピン人もいるんだな。

 

と感心しながらオフィスに戻り、

 

 

鍵を開けようとしたときのことだった。

 

 

 

 

 

あれ。

 

 

 

あれ。

 

 

 

 

鍵がない。

 

 

 

 

え。え。

 

 

 

 

鍵がない。

 

 

 

 

え。嘘だろ?

 

 

なんども確認するが、あるはずのポケットの中に、鍵がない。

 

ということは、オフィスのなかに、入れない。

 

 

荷物、オフィスの中にある。

 

 

フライトまで、あと5時間。

 

 

 

 

これは、夢?

 

 

 

ちょっと頭を殴ってみたが、どうやら夢ではない。うつつである。

 

 

 

 

 

徹夜明けで停止していた脳内が、急激に熱くなっていった。

 

すべてのポケットを確認したが、やはりない。けど盗まれるようなものでないし、いったいどこで。。

 

まさか、タクシーに乗り込んだ時にポケットから滑り落ちたんじゃ。。

 

そういえば、いつも鍵を全部まとめて繋げて管理していたのを、この日はオフィスを出る時に鍵を置いていくために単体で持ち歩いてたんだっけ。。

 

どうやら、単体でポケットに入れておいたせいでポケットの中にあそびができてしまい、座った時に滑り落ちたらしい。うん。間違いない。

 

めまぐるしく思考が周った。

そういえば、目の前の道は渋滞していた。今から走っていけば、さっきのタクシーに辿り着けるかもしれない。

 

そう考えた僕はエレベーターも使わず階段を駆け下り、外に飛び出した。

 

辺りを走り回りながらタクシーを見て回ったが、どうやらさっきのタクシーはすでに渋滞を抜けてしまったらしい。

5分ほど探したが、とうとう見つけることができなかった。

 

やばい。

 

 

俺が持っていた鍵はたぶんもう見つからない。

ということは、残された道は、同僚のあの人に鍵を貸してもらうしかない。

けど、

僕はその人の住んでいるマンションの、部屋の番号を知らない。

しかも、同僚はその時3日間のDAY OFFで、ひょっとしたらどこかに旅行にいってしまっているかもしれなかった。

 

 

不安要素がありすぎたが、他に手はない。

 

 

祈る想いで、僕は自分が徹夜をしていたことも忘れながら、

 

 

必死に同僚の家へと向かった。。

 

続く。

 

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