
こちらの記事の続きです【セブ島滞在記】マラパスクアへ
朝、7時。宿のラウンジにあるベンチに座りジュンジュンを待ったが、10分待ってもくる気配なし。これがうわさのフィリピンタイムか。
もう少し待っても良かったが、せっかく早起きした時間を無駄にしたくなかったので、マラパスクアへ向かうことにした。
歩いて5分ほどで船乗り場に着いた。乗り場の男にマラパスクアへ行きたいと伝え、紙に名前を書いて船を待った。
だが、20分、30分と経っても全く出発する気配がない。いつ出発するのだろう。
一緒に待っていた青年に聞くと、どうやら乗客が一定数集まらないと船は出ないらしく、もし集まらなかった場合最悪キャンセルもありえるとのことだった。
仕方ない、気長に待つか。。と思っているところに、ジュンジュンがバイクに乗って港へやってきた。
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もくじ
マヤの有名人ジュンジュン
遅刻だよ。って言ったら、
へへ、昨日飲み過ぎちゃった。だって。
まだ船が出るまで時間がありそうだったので、バイクの後ろに乗せてもらいジュンジュンの家族が住む家へ連れて行ってもらうことになった。
向かう途中、ジュンジュンをみるなり街中の人たちが挨拶をする。返事をしながら、得意げなジュンジュン。
俺のパパがマヤで警察やってるのさ!だから俺は有名人なんだ!とのこと。
ああ、いわゆる七光りってやつか。
ジュンジュンの家に着くと、綺麗な奥さんが出迎えてくれた。ジュンジュンやるやん・・・!!
生後10ヶ月の赤ちゃんもいて、そのあどけない表情になんとも癒された。子どもほしい。
フィリピンって本当にたくさん子どもがいる。昨日の野外ディスコでも深夜なのに子どもが遊んでいた。というか深夜に子どもが外で遊んでるなんて、日本では考えられない。
もし日本で深夜に10歳くらいの子どもが公園で遊んでいたら、近所の人が警察に通報するんじゃないか?
ひょっとしたら全国ニュースになるかもしれない。
「深夜に子どもを外で遊ばせる親の実態」とかいう見出しで。
奥さんに コーヒーでも飲む?と聞かれたが、お気遣いなく、と断った。
ジュンジュンの妹
次は、妹、お母さん、おばあちゃんの住む家へ行った。
実は昨日、ジュンジュンに22歳の妹がいると聞いていた。
「紹介してやるよ!へへ。」と言われ、そんな期待していないつもりでも心はなんとなくウキウキしていた。
会ってみると想像以上にかわいくて、マヤに住むのもアリな気がしてきた。セブ島で子だくさんライフを送るのもある種幸せかもしれない。
とりあえずFacebookを交換して「また会おうね」と囁き合い、再び船乗り場へと戻った。
ジュンジュンの妹から聞いて知ったのだが、マヤが去年?台風で大きな被害を受けた際に日本のボランティア団体が来て、4ヶ月ほど医療関係を中心に復興のサポートをしていたそうだ。
ボランティアの日本人と移っている写真を見せてもらいながらそんな話を聞くと、なんだか自分が日本人であることが誇らしく思えた。
僕がなにをしたという訳でもないのだけれど。
いざマラパスクアへ(ようやく)
船乗り場に戻ると、マラパスクア行きの船を待つ乗客の数がさっきより増えている。どうやらようやく人数が規定に達したらしく、10分ほど待ったところで船への誘導が始まった。
事前に乗船券は80ペソと聞いていたが、100ペソ渡したらおつりが返ってこなかった。さらに、船に乗るために乗った小舟でも20ペソ払わされた。

ぼったくられてるんかなぁと思いながら、真偽を確かめる前にホイと払ってしまった。
マラパスクアに向かう途中、大海原のど真ん中で波に煽られたことにより船が半壊した。一瞬肝を冷やしたが、なんとか無事岸にたどり着くことができた。
マラパスクア島着
船を降りると、さっそく客引きに囲まれた。が、なんとなく、セブシティの客引きほど悪人面していない。噂通り、まだ観光地化しきっていないということなのだろうか。ひとまず男前の客引きに身を委ねることにした。

一泊500ペソの宿に案内され、言われるがままそこに泊まることになった。
宿の名前は「Blue Wave」。クーラーはついていないが、ベッドはダブルサイズで広々としている。シャワー(冷水のみ)、トイレ付き。
隣の部屋に泊まっているのも日本人だよと案内人に言われたが、結局この宿を出るまで一度も会うことができなかった。どんな人だったんだろう。
マラパスクア島一周シュノーケリングツアー

疲れていたので宿で一休みでもと思ったが、案内人からシュノーケリングをしてみないかと誘われた。
たしかにマラパスクアにきて海に潜らないというのももったいない気がしたので、重い身体にむち打ち潜ることに。
シュノーケル代、1500ペソから値切って1300ペソ(3000円)。高い・・・
島一周をボートでまわり、魚群スポット、沈没船、珊瑚礁ガーデンの3カ所でそれぞれ潜った。
沈没船は戦争の頃に日本軍が残したものらしい。見に行く前まではこれが一番楽しみだったが、実際に見るとただ鉄くずが転がってるだけだった。
一方で、期待以上にすごかったのは魚群。泳ぎながら、なんだか視界が狭いなぁと思っていたら、目の前全部魚だった。
大きさ10cmくらいの魚が群れをつくり、みんな同じタイミングで方向転換する。見事な隊列だ。北朝鮮もびっくりだろう。
映画オーシャンでみたものには及ばないものの、すごく感動した。
珊瑚礁は普通だった。
感動のチキン&トマト&バジルサンド
帰ってきたところで、近くの野外レストランでサンドイッチを食べた。
180ペソ(約400円)と少々値が張ったが、これは本当においしかった。セブ島に来てから一番おいしかった食べ物かもしれない。
チキンはぷりぷりしていて、日本で食べるものとまったく遜色がない。トマトも程よく酸味がきいていて、そこにバジルの風味がよく合っていた。それを挟むパンも秀逸で、食べた瞬間はカリッという乾いた音がするのだが、口の中に入れると一転柔らかくなり、挟んでいた具とよく絡み味をまとめてくれる。
割と量があったが、すぐに食べ切ってしまった。
明日の朝、もう一度これを食べてからセブ島に帰ろう。
フィリピーナの歌声
宿に帰りベッドに横になると、どこからともなくフィリピーナの歌声が聴こえてきた。適当に曲のフレーズを口ずさみながら、時折訳もなくけたけたと笑っている。
フィリピーナの鼻歌ってなんか好きなんだよなぁ。単純に歌がうまいというのもあるけど、天真爛漫に歌ってるのがなんとも癒される。
フィリピーナのWhere is the love?を聴いているうちに心地の良い眠気が襲ってきて、気がついたら寝てしまった。
深夜、だれもいない浜辺。

起きたら21時を回っていた。
外に出てみると、遠くの空が雷でチカチカと光っている。そう言えば、いま台風が近づいているんだったか。
明日の天気が心配だ。
浜辺の脇にはホワイトサンドが敷き詰められた歩道がある。昼間はダイビングに来た白人や物売りの現地民でにぎわっていたのだが、この時間になると人っ子一人おらず、浜辺に沿って続く宿の灯りが誰のためでもなく道を照らしている。
波の音を聞きながら、一人で30分ほど散歩をした。
一人でいる時間はすごく快適だ。誰にも何も言われなくてすむ。どこで何をしたっていいし、逆に何もしなくてもいい。誰にも遮られず、物思いにふけることだってできる。
けど、このマラパスクアの心地いい雰囲気を享受し切ることは、僕一人では無理そうだった。
散歩の後、唯一空いていたレストランでテリヤキチキンを食べた。
マラパスクアのご飯はどれもおいしいな。
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次回、嵐の中の帰宅編