【ガチ本】運動(スポーツ)生理学/トレーニング科学を学ぶならこの8冊

大学院の受験勉強で蓄えた知識の貯金でなんとかやってます。

こんにちは、ななです。

トレーニング歴が長くなると経験則ができ、なんとなく練習メニューを組めるようになります。しかし、経験則に頼るだけではどうしても「もったいない」練習をしてしまいがちで、1~2年トレーニングを続けるうちに故障や伸び悩み、スランプにぶち当たります。

そんなとき、一つの突破口を切り開いてくれるのが運動生理学やトレーニング科学。僕自身、運動生理学について基礎から学んだことでスランプを脱し、3年間止まっていた自己ベストを更新した経験があります。

本気で競技力を伸ばしたいなら、本気で勝ちたいなら、トレーニング科学について学ぶことは避けられません。

今回は、運動(スポーツ)生理学、トレーニング科学について基礎から学ぶことができる本を8冊ご紹介します。

基礎から運動(スポーツ)生理学/トレーニング科学を学ぶ。トレーニングに活きる生理学

運動生理学20講(第3版)

[amazonjs asin=”4254690460″ locale=”JP” title=”運動生理学20講(第3版)”]

運動生理学20講(第3版)

  • 読みやすさ★★★★☆
  • 面白さ  ★★★☆☆
  • ボリューム★★★★★
  • おすすめ度★★★★★

第一線でトレーニング科学について研究されている教授が各講を担当し、運動生理学の基礎について解説しています。僕自身、生理学について本格的に勉強しはじめた時はこの本を擦り切れるまで黙読、複写しました。

各講を担当されている教授によって若干、解説・主張に違いがあったりしますが、それもまた勉強になるでしょう。

(乳酸は疲労物質ではなくエネルギー物質だ、という講があったり、乳酸は疲労物質だ!という講があったりする)

[関連] 乳酸は疲労物質?いやいや、エネルギー物質です。

 

乳酸と運動整理・生化学 – エネルギー代謝の仕組み

[amazonjs asin=”4902109158″ locale=”JP” title=”乳酸と運動生理・生化学―エネルギー代謝の仕組み (体育・スポーツ・健康科学テキストブックシリーズ)”]

乳酸と運動生理・生化学―エネルギー代謝の仕組み (体育・スポーツ・健康科学テキストブックシリーズ)

  • 読みやすさ★★★★☆
  • 面白さ  ★★★☆☆
  • ボリューム★★★★☆
  • おすすめ度★★★★☆

乳酸について第一線で研究されている八田先生の著書。乳酸とトレーニングは切っても切れない関係にあり、乳酸について基礎から学ぶことはトレーニングの概念を根底から学び直すことに等しいと言えます。

近年、乳酸がトレーニング効果を伝えるシグナルの一つを担っている可能性が示唆されており、研究現場においても乳酸に注目が集まってきています。

 

乳酸をどう活かすか

[amazonjs asin=”4764410974″ locale=”JP” title=”乳酸をどう活かすか”]

乳酸をどう活かすか

  • 読みやすさ★★★★☆
  • 面白さ  ★★★★★
  • ボリューム★★★★☆
  • おすすめ度★★★★★

「乳酸と運動生理学・生化学」より実践的な内容です。陸上やサッカーなど、実際のスポーツ現場で乳酸の数値をどう活かすか考察されており、スポーツ現場にすぐに活かせます。

乳酸代謝の基礎について学んだ後、「応用」として読まれることをおすすめします。

 

筋肉をデザインする

[amazonjs asin=”4764410613″ locale=”JP” title=”筋力をデザインする (運動生理学シリーズ (5))”]

筋力をデザインする (運動生理学シリーズ (5))

  • 読みやすさ★★★★☆
  • 面白さ  ★★★☆☆
  • ボリューム★★★★☆
  • おすすめ度★★★★★

石井先生が編集に関わっている専門書。「筋肉」について基礎から学びたい人は、これを読めば目から鱗が落ちるでしょう。

 

筋肉学入門 – ヒトはなぜトレーニングが必要なのか?

[amazonjs asin=”406215465X” locale=”JP” title=”筋肉学入門――ヒトはなぜトレーニングが必要なのか?”]

筋肉学入門――ヒトはなぜトレーニングが必要なのか?

  • 読みやすさ★★★★★
  • 面白さ  ★★★★☆
  • ボリューム★★★☆☆
  • おすすめ度★★★★☆

「筋肉をデザインする」と似た内容。こちらの方が本として読みやすい。

 

究極のトレーニング 最新スポーツ生理学と効率的カラダづくり

[amazonjs asin=”4062140985″ locale=”JP” title=”究極のトレーニング 最新スポーツ生理学と効率的カラダづくり”]

究極のトレーニング 最新スポーツ生理学と効率的カラダづくり

  • 読みやすさ★★★★★
  • 面白さ  ★★★★★
  • ボリューム★★★★☆
  • おすすめ度★★★★★

基礎を知った上で読むと面白い本。

「坂を登るより、坂を下る方が糖尿病改善に効く!?」といった興味深い論文を紹介し、それらについて石井先生の知見が述べられています。ちなみに、坂を下る方が糖尿病改善に効く理由には「伸張性収縮」が関わっています。

 

石井直方の筋肉まるわかり大事典

[amazonjs asin=”4583101368″ locale=”JP” title=”石井直方の筋肉まるわかり大事典”]

石井直方の筋肉まるわかり大事典

  • 読みやすさ★★★★★
  • 面白さ  ★★★★★
  • ボリューム★★★☆☆
  • おすすめ度★★★★☆

一問一答形式で、筋肉にまつわる質問に石井先生が答えます。

受験当時、生理学の勉強に疲れた時はこの本を読んでリフレッシュしていました。あなたが気になっていることに対する答えも、この本の中にあるかもしれません。

 

コンディショニングのスポーツ栄養学

[amazonjs asin=”4902109107″ locale=”JP” title=”コンディショニングのスポーツ栄養学 (体育・スポーツ・健康科学テキストブックシリーズ)”]

コンディショニングのスポーツ栄養学 (体育・スポーツ・健康科学テキストブックシリーズ)

  • 読みやすさ★★★★☆
  • 面白さ  ★★★★☆
  • ボリューム★★★★★
  • おすすめ度★★★★★

大学院に入学してから読みましたが、非常に実践的な内容で現場に活かせる知見が詰まっています。このブログで記事を書く上でも、何度も読み返し参考にしている専門書です。

 

まとめ

ここで紹介した本は王道中の王道です。どれを読んでも、トレーニング科学について多くを学べるでしょう。

選手はもちろん、指導者も読むべき本ばかりです。

専門的な内容について学べば間違いなくあなたの練習に対する考えは深まり、「適切」なトレーニングを組めるようになります。本気で結果を出したいなら、なんとなく練習メニューを決めないでください。腹を決め、ここで紹介した本をすべて買って勉強するくらいの気概を持ちましょう。

僕は専門書だけで少なくとも10万円ほどは使っています。

[関連] アミノバイタルって効果あるの?プロ、ゴールドの比較も

[関連] プロテインの真実。僕が長距離ランナーに勧める理由